SAPI「日々の器」美濃焼ボトル「白」 – Wolf Tag Set
¥6,820
SAPI「日々の器」〈白の気配〉
暮らしというものは
大抵の場合意識もしないうちに過ぎてゆく“時”の連続である。
だが、ときおりその流れの中に
ふっと輪郭のはっきりした瞬間が立ち上がることがある。
手を洗う時
朝の光がまだ沈黙を抱えている時
あるいは何の理由もなく心を整えたくなる時——
そんなささやかな瞬間が不意に美しくなる。
その〈時〉を見分ける力は
実は、私たちが日々触れる 器や道具との関わり方 によって育つのだと
私は思うようになった。
ボトルなどというものは
本来、生活の隅に置かれる“道具”にすぎない。
だが、道具に対して分つ愛情というものがある。
それは特別な情熱ではなく
「よきものを、よきものとして扱う」という
ごく静かな態度のことである。
この白い器は
そうした態度を自然と思い出させてくれる。
■ しろの気配をまとう器
岐阜県土岐市の晋山窯ヤマツで焼き上げられた美濃焼の白は
ただ均一で無表情な白ではない。
釉薬のゆらぎ、職人の手が残した「必然の不揃い」。
そうしたものを前にすると
「美とは作られたものではなく現れたものだ」と
語った意味が腑に落ちる。
この白は まさに現れた白である。
決して声を上げず
それでいて存在を隠そうともしない
静かな白だ。
使い続けるうちに
その静けさが日々の〈時〉の中へ少しずつ沁み込んでいく。
■ 狼タグの佇まい
画家田中健太郎の描く狼は
力を誇示するでもなく
寓話を語るでもなく
ただ一頭の“生き物”としてそこにいる。
人間が勝手に読み取る象徴性を拒むかのように
しかし、まなざしの奥には
一筋の意志のようなものが残っている。
その存在は
生活の中にいつの間にか漂う“迷い”を
まっすぐ正すのではなく
そっと思い出させてくれる。
正しい道を教えるのではなく
道を歩く足を思い出させる——
そのような気配がこの狼にはある。
白い器のそばに置くと空気がすこし澄む。
それで十分なのだ。
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■ 日々の器である理由
器や道具に分つ愛情とは
大切に扱いたいと思わせてくれる存在 に向ける心だ。
このボトルは
日常を飾り立てるためではなく
日常のなかに潜む“美しい〈時〉”を
そっと照らし出すためにある。
毎日を変えるのは大きな決断ではなく
こうした小さな態度の積み重ねだと
気づかされる。
だからこそ
この白い器は「日々の器」と呼ぶにふさわしい。
[仕様]
・高さ:約17cm(ポンプ込み約20cm)
・幅:約8cm
・奥行き:約4.5〜5cm
・容量:約300ml
・重量:約260〜270g
【ボトル】
・素材:陶器(美濃焼 晋山窯ヤマツ)
・デザイン : 永田賢一郎(建築家)
・ポンプ素材:PP/PE
・吐出量:約1ml
・全ボトルにディスペンサーポンプ付属
【タグ】
・イラスト:田中健太郎
・素材:グムンドコットン
・縦19.5cm 横13.5cm
■【ご購入前にご確認ください】
・陶器製のため、落下や強い衝撃で割れる可能性があります。
・釉薬の表情、色合いには個体差があります。
手仕事ならではの風合いとしてお楽しみください。
・ボトル口部分は陶器の特性上、ねじ込みにわずかな個体差が生じる場合があります。
ポンプ装着時はまっすぐに合わせ、ゆっくり回しながら取り付けてください。
・釉薬が厚くかかった部分は、焼成中に流れ模様が生まれることがあります。
ご了承の上ご注文ください。


































