SAPI「日々の器」美濃焼ボトル「ピンク」 – Wolf Tag Set
¥6,820
SAPI「日々の器」〈ほの明〉
夕時というものは
不思議な時間である。
昼の明るさは
世界をはっきりさせるが
夕時の光は
その輪郭を一度だけゆるめる。
ものがものとして在りつつ
しかしどこかで本性の境が曖昧になる。
人の心もまた
その曖昧さに引き込まれるように
静かに調子を変える。
この器の桃色にふれるたび
その夕時のことを思わずにはいられない。
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■ 明るさが沈むのではなく明るさが“残る”時刻の色
夕時には
明るさは確かに減ってゆく。
だがそれは
消えていくというより
どこかに“移されていく”感じがする。
光が空に溶け
風に滲み
胸の奥のどこかに沈んでいく。
この ほの明 は
その移りゆく光の“残り香”のような色だ。
花の桃色でもなく
甘く飾られた色でもない。
昼の明るさが
完全に去る前に見せる
あの心許ないが美しい光。
光は弱まるのではなく
静かさの中に場所を変えるのだ。
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■ 土と火が受け止めた夕時の“移ろい”
美濃焼の桃色は
職人が意図した以上に
火の表情に左右される。
釉薬の濃淡
火の走り
土の湿り気。
そのどれもが一瞬の不確かさの中で
ひとつの色を生む。
「美とは結果ではなく現れである」
この桃色は
“現れた”色だ。
夕時が土の上で
ふと形になった色だ。
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■ この器は
夕時の“静けさ”を忘れない人のためにある
夕時は、
忙しい者にはただの“過渡”でしかないが
心ある者にとっては
その日の気配がいったんほどける
貴重な時刻である。
自分が自分に戻る短いが確かな時間。
この ほの明 の器は
その時間をそっと受け止める器だ。
光が咲く時の器ではない。
光が静かに沈む時
最後の余韻を胸に灯すための器である。
だからこそ、
日々の暮らしに置く価値がある。
夕時が美しいと思える心は
それだけで人生を深くする。
この器は
その心を静かに育てていく。
[仕様]
・高さ:約17cm(ポンプ込み約20cm)
・幅:約8cm
・奥行き:約4.5〜5cm
・容量:約300ml
・重量:約260〜270g
【ボトル】
・素材:陶器(美濃焼 晋山窯ヤマツ)
・デザイン : 永田賢一郎(建築家)
・ポンプ素材:PP/PE
・吐出量:約1ml
・全ボトルにディスペンサーポンプ付属
【タグ】
・イラスト:田中健太郎
・素材:グムンドコットン
・縦19.5cm 横13.5cm
■【ご購入前にご確認ください】
・陶器製のため、落下や強い衝撃で割れる可能性があります。
・釉薬の表情、色合いには個体差があります。
手仕事ならではの風合いとしてお楽しみください。
・ボトル口部分は陶器の特性上、ねじ込みにわずかな個体差が生じる場合があります。
ポンプ装着時はまっすぐに合わせ、ゆっくり回しながら取り付けてください。
・釉薬が厚くかかった部分は、焼成中に流れ模様が生まれることがあります。
ご了承の上ご注文ください。


































